DXって何だろう

近年はシステムといえばDXという用語であふれています。
しかし、その意味するところはバラバラであるにもかかわらず、”DXをすれば成功する”かのようなロジックが広まっているのが気になっています。

巷で言われる”DX”の成功物語は、本質的には”顧客の見える化”であったり、”顧客にとっての新たな価値の創造”であったり、”ビジネスプロセスの革新”などの、成功要因がしっかりあって、その手法に”デジタル技術(データ活用)”があったことで、”DX事例”として取り上げられたものです。
デジタル技術やデータ活用はあくまで”道具”であることを忘れてはなりません。

DXとは、自らの顧客、ビジネスプロセス、顧客価値を問い直す過程で、”データ”や”デジタル技術”が道具として利用価値が高いので、それを使いましょうという意味でとらえるのがよいと考えます。


DXを推進する際は、デジタル技術から入るのではなく、まずは自らの顧客やビジネスプロセス、顧客価値の問い直しから始めることが大切です。その際は、会社で働く従業員が、日常のタスクから離れ、上記テーマについて”対話”をしながら考えることが重要です。
検討の過程で、現状を見える化したり、革新的な価値を実現する段階で、デジタル技術やデータを登場させれば、それは素晴らしいDX事例につながっていくでしょう。